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アメリカ進出1年目の初期費用とは?

作成者: Nikkei IT Partners 編集部|Dec 17, 2025 4:19:20 PM

はじめに

アメリカ市場への進出は、日系企業にとって大きな成長機会である一方、初年度にどの程度のコストがかかるのか分かりにくいという声も多く聞かれます。特にカリフォルニア州・ロサンゼルスエリアはビジネス環境が整っている反面、一定の初期費用・固定費を見込む必要があります。本記事では、業種を問わず1年目に一般的に発生する初期費用とコスト項目のサンプルをご紹介します。

① 会社設立・法務関連の初期費用

アメリカ進出時、まず必要となるのが法人設立と各種登録です。
ロサンゼルスを含むカリフォルニア州では、以下のような費用が発生します。

  • 法人設立費用(州登録・書類作成):約1,000~3,000ドル

  • 州最低フランチャイズ税:年額800ドル

  • 弁護士・設立代行・コンサル費用:2,000~8,000ドル

自社対応も可能ですが、日系企業の場合はコンサルや代行を活用するケースが一般的です。

② オフィス・住所・インフラ関連コスト

物理オフィスを構えるか、バーチャルオフィスを利用するかで大きく異なります。

  • バーチャルオフィス:月50~200ドル

  • 小規模オフィス賃料:月1,500~3,000ドル

  • 初期デポジット(敷金):家賃1~2か月分

加えて、インターネット、携帯電話、ITツールなどの固定費も毎月発生します。

③ 人件費・外注・管理系コスト

1年目はフルタイム採用をせず、外注や業務委託から始める企業も多く見られます。

  • 会計・税務(CPA):月300~800ドル

  • 給与計算・バックオフィス代行:月200~500ドル

  • 営業・管理サポートの外注:月1,000ドル~

人件費を抑えつつ、専門家を活用することでリスクを軽減できます。

④ その他の初年度にかかる主な費用

  • 銀行口座開設・送金関連費用

  • 各種保険(賠償責任保険など):年1,000~3,000ドル

  • マーケティング・Web制作費用:2,000ドル~

まとめ

アメリカ・ロサンゼルス進出1年目の初期費用は、最低でも年間1.5万~5万ドル程度が一つの目安となります。業種や進出形態によって大きく異なるため、事前の試算と戦略設計が非常に重要です。
より具体的なケース別費用や、自社に合った進出方法については、ぜひお気軽にお問い合わせください。